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「総合インフラサービス企業」目指し
多様な知識を武器にビジネスチャンス広げる

前田建設工業株式会社

  • 日経TEST

  • 新入社員/管理職

プロフィール

業界再編が進む建設業界で、インフロニア・ホールディングスは三井住友建設を迎え入れ、「総合インフラサービス企業」としての進化を加速。 グループ中核の前田建設工業では、社会課題の解決に向けた価値創造を担う人材育成を強化しており、新入社員から管理職候補まで横断的に日経TESTを導入。

お話を伺った方

前田建設工業 人事部 人材育成グループ 主幹菅野雅文氏
前田建設工業 人事部 人材育成グループ 主査村上弘晃氏

※掲載内容は取材当時のものです。

目的

・社会・経済の動きを理解して価値提案できる人材の育成
・新入社員から管理職候補まで共通指標でビジネス知力を可視化
・広い視野・基礎知力を組織的に高める

課題

・組織としての弱みである会計や財務などビジネス領域の強化
・新人研修での成長を客観的に測る指標の不足
・現場をまとめる役割を担う若手の基礎知力・判断力の体系的な把握と育成

新入社員〜管理職で
日経TESTを活用し
専門性×広い視野を育成

活用内容

新入社員向けに日経経済知力研修および日経TESTを2024年より導入。 また、管理職昇格試験では、2019年から日経TESTを活用しており、新入社員と管理職候補がそれぞれの段階で受験する体系を整えている。

新入社員から管理職まで共通の指標を導入

“ニュースに親しむ習慣を身に着けてほしいというのが狙いです。

日経TESTはどのような目的で導入しましたか。”
菅野氏

当社は新入社員の入社時と、管理職の昇格試験で日経TESTを採用しています。まず新入社員ですが、新人研修の中で全員に受けてもらっています。持ち株会社のインフロニア・ホールディングスが発足してからは、インフロニアグループの企業に入社する全員を集めて入社式と研修を行っています。今年は新たにグループに加わった三井住友建設の新入社員も参加します。グループ全体の入社式と研修が終わると、各事業会社に分かれて研修を続けます。

26年春はグループ全体で約350人が入社する予定で、そのうち約115人が前田建設となります。今春、日経TESTを受験するのは、前田建設に入社する全員です。24年度から始めた日経TESTの受験と、日経知力研修の受講を1日かけて実施しています。

新入社員は入社後すぐに日経TESTを受験し、10か月間の研修が終わるタイミングでもう一度受けてもらっています。その間に、スコアがどの程度アップしたのか、成長具合を各自確認してもらうようにしています。

村上氏

新入社員の研修は10カ月と長期間に渡るので、その間に新聞を読むなどニュースに親しむ習慣を身に着けてほしいというのが(日経TESTを受験する)狙いの1つです。研修の期間中、意識して(ニュースに目を通すように)呼びかけています。身近なニュースが自分の仕事につながってくるということを自覚してもらうという狙いも受験にはあります。建設工事の受注にもトレンドがあるのです。データセンターや冷凍・冷蔵倉庫の需要が盛り上がっているのはなぜか、そういったことを日々のニュースと紐づけて考えられるようにしてほしいと期待しています。

管理職の昇格試験ではどのように活用していますか。
菅野氏

S1等級への昇格試験(管理職候補となる層への昇格審査)では、論文と日経TESTの2つを課しています。合格率は約5割で、一定の難易度があります。

ちなみに私も受験しました。実際に受けてみた感想ですが、財務やマーケティング、テクノロジーといったジャンルごとの点数がでているのが良かったです。自分の得意なところ、苦手なところが可視化できるのは自己分析するうえで大きいです。同様に(人事担当として)社員を評価するうえで、得意な分野と苦手な分野がわかるというのは便利です。(日経TESTは)日経新聞のニュースを基に出題されているので、「こういうことも知っておくといいな」と気づきが得られるのも特徴でしょうか。お客様と直接、打ち合わせをする社員が幅広い知識を持って、説明・提案をできることが重要ではないかと考えています。

当社の傾向として、日経TESTでは財務やマーケティングなどのビジネス領域に強化の余地があることが分かります。建設業という業態上、一定の傾向として理解できる部分もありますが、今後の事業拡大を見据えると、財務・会計分野は特に組織として重点的に伸ばしていきたい重要な領域だと認識しています。

“専門性 × 広い視野”を両立する人材へ― 総合インフラサービス企業を支える力

“専門性を高めながら、視野の広い人材を育てるというのが目標です。過去の知識や経験にとらわれず、社会の変化や、お客様のニーズを正しく理解することが重要です。”

御社が目指す人材育成方針はどうですか。
菅野氏

人材育成はまさに経営戦略そのもの、と位置づけています。2019年に人事制度を改定し、目指す企業風土として「人を育てる企業文化」を掲げました。人の成長が会社の成長につながるという考えを明確にしています。人材育成を「骨格と筋肉」に例えると、専門性やスキルを筋肉とすると、骨格に当たる部分はマネジメント能力と4つの基礎能力、対応力、考える力、発信力、人材育成力としています。人事部としてはその「骨格」の部分をどう鍛えるかを担っています。

村上氏

当社の社員は現場に出ると、プロジェクトをまとめる立場になります。現場には関係会社、協力会社の職人さんなど多くの方々が従事しており、若い社員であってもいったん現場に出たら、多くの人々とコミュニケーションを取りながら、1つにまとめていく能力が欠かせません。

現場には幅広い年齢層の方や、最近では外国籍の方も増えてきています。そういった多様な人材をマネジメントするのは大変なことですが、プロジェクトを進めていくには多様な人材を巻き込んでいく力が必要です。ただ、一朝一夕で教えるのが難しいスキルではあります。

目指すのは、上流から下流まで見通す総合的な人材

“(ニュースを読むなど)広くアンテナを張って幅広い知識を身に着けてほしいと考えています。”

今後、どんな人材を育てていきたいですか。
菅野氏

インフロニアグループが掲げる総合インフラサービス企業につながるのですが、従来の施工などの専門知識・技能に加え、企画力や財務関連など多様な知識を身に着けた人材を育てたいですね。建設プロジェクトの上流から下流に目配りし、ビジネスチャンスを広げていける人材を求めています。そのために(ニュースを読むなど)広くアンテナを張って幅広い知識を身に着けてほしいと考えています。

社名

前田建設工業株式会社

設立

1946年11月6日

従業員数

3,361名(2025年3月31日時点)

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